腸内細菌で痩せる「やせ菌」とは?①

ダイエット法としての腸内細菌活用

「やせ菌」という言葉を聞くことが多くなってきました。ダイエット=体重コントロールに腸内細菌を活用する、というものです。苦しい食事制限や運動をせずに腸内細菌の力で体重を減らすことができるのならこんなにありがたい話はないですね。

炭水化物抜きダイエットは腸内細菌に悪い

ダイエット法は書店にコーナーができるほどたくさんあり、毎年何冊もの本が出版されています。ダイエット本で紹介される方法には「炭水化物抜き」とか「置き換え」のようにエネルギーになりやすい食品を取らずに極端な制限をするものも多くみられます。しかし、極端な食品の制限はその食品に含まれる栄養素を摂取できなくなってしまうため、それをエサとして活動している腸内細菌にとってはエサがなくなるため活動できなくなり、腸からいなくなるということを引き起こします。炭水化物は糖質と食物繊維でできていますので、炭水化物ダイエットをすると糖だけをエネルギーとしている脳は栄養が足りなくなります。腸内細菌にとってもエサとなる食物繊維が不足するために腸内の粘膜から食物繊維を補給しようとして粘膜を食べてしまいます。その結果、腸の保護が薄くなり、血管などに悪い細菌が入って全身に回る「腸漏れ」を引き起こします。

腸内細菌は腸粘膜もエサにする

腸内にいる細菌は食物繊維をエサにして体に必要な短鎖脂肪酸を生み出します。食物繊維を不足なく摂取していれば問題はありませんが、炭水化物抜きダイエットによってエサとなる食物繊維やオリゴ糖の供給がストップすると腸内細菌はエサを求めて「ムチン」という食物繊維でできている腸粘膜を食べ始めます。腸内細菌にとっては食物からとった食物繊維も腸粘膜を保護するムチンも同じく食料になります。

「やせ菌」①アッカーマンシア菌

欧米で肥満をコントロールする菌として公的機関に承認されて有名になったのがアッカーマンシア菌です。この菌を利用してダイエットに生かすというのはとても良いダイエット法のように感じます。しかし、このアッカーマンシア菌は欧米人が多く保有する菌で、日本人の腸内には10人に1人位しか保有していないようです。腸内にいない菌を増やすというのは難しい話です。

「やせ菌」②ブラウディア菌

アッカーマンシア菌が少ない日本人ですが、日本人には日本人に合ったやせ菌がいます。「ブラウディア菌」がそれで、日本人の9割以上が保有しています。このブラウディア菌を増やしていくことで肥満を改善することができるのです。

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