憩室出血の手術
大腸内視鏡は肛門から細長いロープ状のカメラを挿入して大腸の最深部まで入れ、引き抜きながら診察を行います。腸のひだの陰になって見えない部分や角度によって見えづらい部分があるため場所によって細かく出し入れしたり向きを変えながら患部を探ります。患部を発見したら内視鏡の先のアームを伸ばし、先につけているクリップを出血部分まで伸ばしてパチン!と止めます。これで止血完了となります。しかし、ポリープが出っ張っているのに対して、憩室はへこんでいるため止血が難しく、場所を特定して処置を行うことができても出血している血管を正しく止めることができる確率は半々です。要するに、憩室出血の場合は完治は難しいということです。そして、クリップ止めできなかった患部は数年後に同じ症状を引き起こすことが多くあるのです。憩室は一つできる、というものでもなく、できる人にはたくさんできてしまうもので、一つ原因の憩室を潰したからといってそれで終わりではありません。いくつもある憩室のうち、次は違う憩室から出血することも大いにありうるのです。普段から腸の健康に意識を配ることが大切だと思います。
内視鏡検査+止血手術
手術を行うためには大腸の中を空にする必要があります。健康な状態で大腸内視鏡の検査を行うときは前日夜21時以降食べないなどの食事を制限し、2~3時間かけて液体の下剤を飲んで、便が透明な水便になってから内視鏡を入れますが、今回は救急で搬送されて止血をしなければいけないため、時間をかけている余裕はありません。下から下剤を入れて出して腸を空にします。そのうえで血管から造影剤を注射してCTスキャンを受けます。造影剤を注射するときは、事前に説明されたとおり、血管が熱くなるような感覚がありました。その後の大腸内視鏡の際には麻酔を打たれました。横になっていたり、安静にしている時間が長く麻酔も打っているため血圧が下がり、出血は止まっていたようです。CTスキャンの時には多少出血があったようで、おおよその出血場所は特定できましたが、内視鏡を入れたときにはすでに出血は止まっていたため場所が特定できず、クリップで止血することはできませんでした。
医師からの説明と入院
担当してくれた医師から憩室出血であること、CTで場所は分かったものの内視鏡では特定できず手術ができなかったこと、1週間から10日程度の入院が必要であることなどが説明されました。そのまま入院となりましたが内科病棟が空いていなかったため救急救命病棟にそのまま入院することになりました。救急救命病棟のため昼夜問わず病気や事故と思われる患者が運び込まれてきます。夜もいろいろな症状の人が担ぎ込まれていて、中には痛みで長時間唸っていたり、夜中に突然騒いだりする患者さんもいて処置や対応に当たっている看護師さんや医師などは本当に大変ということがよくわかりました。
私の場合は本来1週間は入院するところだけど、入院した日以降症状が再発しなかったのと、出欠から起こる貧血の数値がそれほど悪くはなかった(良くはない)ため4日で退院となりました。
退院後
お願いして少し早めに退院したため、その後はゆっくり動く、バスに乗るなどお腹に力がかからないように気を付けて生活しました。失血による貧血を回復させるために鉄剤を処方され、4週間は服用しました。鉄剤を服用すると便が真っ黒になりビックリしました。真っ黒な便といえば胃や小腸などで出血しているときになる症状ですので驚きます。医師から事前に言われていましたがあんなに真っ黒とは。サプリメントでも同じようになるようです。
また、普段から下痢が多いことを相談し、ビオフェルミンのような整腸薬も処方してもらいました。整腸剤に関しては、私の場合は明らかに慢性的な下痢の症状の改善がみられ、かなり効果があるのではないかと思っています。そのため今回の一連のことが終わった後も服用を続けています。人によって効果のある菌が違うようですので、医師の処方でももちろんいいですが、ビオフェルミンやその他同様の機能の薬も市販しているので自分に合ったものを探すのもいいと思います。
腸内環境を整える
整腸薬を服用するようになってからは下痢症状はかなり改善されました。それでも手術で患部を止めることができていないので不安は残ります。いずれまたなるのでは、ということは考えてしまうものです。今回の出血前のことを考えてみると下痢症状が一つの目安なのかな、という気がしています。下痢症状は何年も前から継続的でしたが、今回の出血の前1か月くらいは特に状態が悪かったと思います。家にいても特に腹痛などはないのですが一日に何度もトイレに行くような日が続いていました。腸の状態が悪くなっていたのでしょう。
腸内環境はビフィズス菌などの細菌の量やバランスを整える必要があります。腸内細菌は体の中で増やすことが難しいため定期的に外部から補給する必要があります。味噌や納豆、ぬか漬け、ヨーグルトやドリンクなどを意識的に食べ、腸内細菌を補給する必要があるため食生活を見直すことが大事です。それだけではむつかしい場合は整腸剤を利用するのもよいと思います。


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